■流鏑馬ライセンスについて
(一社)日本流鏑馬競技連盟(以下、連盟)が定める競技規則及び、安全で合理的な流鏑馬基礎理論に関する講義と試験から成ります。この内容は、乗馬人口の拡大と新たな馬の活用、そして馬を使った観光資源として、地域に根ざした安全に楽しめるスポーツ流鏑馬普及を目的とする連盟公式大会においての必須事項と指定し、また競技者にとっては、自身の競技技術を正当に評価してもらうために必要不可欠な情報と安全に関する最新動向を得る機会として制定しました。
また、本試験に合格し認定登録をすれば、公式大会出場が可能となるだけではなく、活動実績を積み重ね上位の資格を得ることも可能です。さらには、その上の認定指導員として貢献することも目指すことができます。以上のことから、連盟では全ての登録選手に対して本ライセンスの取得を強く勧めます。
■資格取得方法と内容
以下は、認定受験地の十和田乗馬倶楽部にて、連盟公認の流鏑馬ライセンス2・3級を取得する方法です。
●実施プログラム
(所要時間約1時間・4月~10月中随時実施)
①実技審査(45分)
②学科試験(15分)
審査料(騎乗・審査料含)は各級とも11,000円(消費税込)
合格者には各級の認定カード(別途4,800円)を発行します
●申込みの流れ
- ①流鏑馬ライセンス認定試験申請書(第1号様式)に必要事項を記入の上、十和田乗馬倶楽部へ申込みください
- ②希望受験日を考慮のうえ実施日を決定、申請者へ連絡。
- (キャンセルの場合は受験日の7日前までにまでにお知らせください。それ以降の受験者都合によるキャンセルの場合、キャンセル料として審査料の50%をいただきます。)
- ③受験当日は時間厳守でお越し下さい。
- ・受講料支払い
- ・馬装し流鏑馬走路へ
- ・実技審査(流鏑馬走路)
- ・馬装解除
- ・学科試験(クラブハウス)
- ・採点・結果発表・認定カード発行
- ・実技審査(流鏑馬走路)
■流鏑馬ライセンス認定試験評価基準
- ●流鏑馬3級(初級)
乗馬技能
・流鏑馬走路での駈歩
・立ち透かしの姿勢について理解している
・乗り出し、乗り止めの体の使い方と手綱操作を理解している
・しゃくり手綱について理解している
・1的から3的まで17秒以内で走行できる
・片手で馬の操作ができる
騎射技能
・騎射の型について理解している
・地上で騎射の型を表現できる
知識
・和式馬具の名称
・三懸の装着ができる
必要条件
・講習受講
- ●流鏑馬2級(中級)
乗馬技能
・乗り出し、乗り止めの馬操作が正しくできる
・立ち透かしができる
・しゃくり手綱で発進できる
・1的から3的まで15秒以内で走行できる
騎射技能
・基本動作及び弓矢の扱いが整っている
・馬上で騎射の型を表現できる(6割)
・下射ちができる
知識
・安全な騎乗姿勢と危険な騎乗姿勢の違いがわかる
・正しい弓使いを理解し、述べることができる
必要条件
・大会出場5大会以上
・流鏑馬指導者の推薦者
・講習受講
- ●流鏑馬1級(上級)
※現在1級の認定審査はまだ行われていません
乗馬技能
・和鞍、和鐙での騎乗ができる
・横射ちの騎射でバランスがくずれない
・1的から3的まで12秒以内で走行できる
騎射技能
・下射ちと横射ちができる
・馬上で騎射の型を表現できる(横射ち)
知識
・安全な騎乗姿勢と危険な騎乗姿勢の違いを理解し、他者に対して助言できる
・正しい弓使いの助言ができる
必要条件
・乗馬インストラクター
・流鏑馬指導者の推薦者
・三枚羽の使用
・講習受講
1. 認定試験は、連盟基準により、安全で合理的な流鏑馬基礎理論と実技スキル両面において評価します。
2. ライセンスを取得するには、筆記、実技両試験が規定の合格点に達していなければなりません。
3. 認定試験内容は、試験の正当性を確認し審査する連盟安全対策室によって監修されています。
■やぶさめ団体戦出場検定
十和田乗馬倶楽部の馬を使用した公式大会の団体戦出場は、検定の合格者のみとなります。
【検定資格】(以下3点をクリアしている人)
・流鏑馬クリニックを受講している
・流鏑馬ライセンス2級取得者
・流鏑馬大会中級以上のレベル
【検定内容】流鏑馬団体戦の特性を理解し、その適応性を確保できているか試技
【定員】6名
【有効期限】取得から2年間
【検定料】3,000円
【2024年検定日】
・第1回 3月30日(土) 15:00〜16:00
・第2回 7月6日(土) 15:00〜16:00
・第3回 9月7日(土) 15:00〜16:00
■スポーツでよみがえる日本の伝統馬上武芸「流鏑馬虎の巻」
わかる・身に付く・安全で楽しく美しい流鏑馬技術 日本馬具の知識を深める
十和田乗馬倶楽部発行のオリジナル流鏑馬教本です。
A4サイズ・オールカラー40ページ。
すべての愛好者に贈る競技流鏑馬選手必読の教科書。 最も理論的な技術書。馬具・馬装解説からと本走の流れを写真付きで説明。
青森県から岩手県にまたがる南部地方で伝承されてきた南部流鏑馬をベースに、群書類従「笠掛記」の検証結果を開示することで、必要な情報と技術理論を盛り込んで詳しく解説。
わかりやすいカラー写真と図版で流鏑馬技術を紹介、なぜ有効なのかを理論的に証明しながら解説するため、感覚的に技術を学んでいた愛好者にとっても改めて技術を見つめ直すきっかけになる。
初心者から上級者まで、すべての愛好者の役に立つ競技流鏑馬教科書の決定版。
【本書の構成】
流鏑馬競技連盟趣旨
競技流鏑馬のテーマ
継承者に聞く
馬
弓
馬具・馬装
乗り方、降り方
立透かし
本走
笠掛記から学ぶ
走路・的
流鏑馬競技資料集